[あすみんレッスン]ドライバー編
辻村プロは元木さん(右)に上体をリラックスさせたドライバーの構え方を指導 [写真を拡大]
本紙コラム「あすみんダイアリー」でもおなじみの辻村明須香プロ(24)=フリー=が、「平均スコア90前後」という元木大介さん=本紙評論家=を生徒役に中級者向けレッスンを開始。“あすみん特製ドリル”を教材にして夏に大いに鍛え、秋の本格コンペシーズンで大活躍してもらいましょう。第1回はドライバー編です。 「スコアは大体80台後半ということでしたよね。まずは思い切って数発打ってみてください」と辻村プロに促されてドライバーを握り締めた元木さん。すさまじい初速で飛び出したボールは、250ヤード先のネットを越えようかという勢いで次々に上方へ突き刺さる。「どうよ」と言いたげな表情だが、大きくフックする打球も目立つ。まゆをひそめたプロからストップがかかった。
辻村「アドレスが全くダメですね。右を向いて左へ打とうとするから極端なフックが出る。かなり上手なアマチュアでも、大半が右向き。これが正しい向きですよ」厳しく修正された元木さんは悲鳴。「スクエアに構えてるつもりやったのに。これじゃあ左のネットに当たっちゃうよ」
辻村「大丈夫。ただしグリップにも気を付けて。力が入りすぎです。そっと小鳥を包んであげる感じ。フタをはずしたチューブから練り歯磨き粉が出ない程度の強さですね」
元木「それじゃあクラブがすっ飛んじゃうでしょ。野球選手っていうのは本能的に飛ばしたがりなんですから、こんな弱々しいグリップじゃ…。って、なんじゃこりゃあ! すごい球だよ」自分でも目を丸くする会心の当たりが真っすぐ飛びだした。
辻村「でしょ? 右を向きがちな方は、ルーティンから矯正しましょう。ボールに対して右後方から近づく意識でアドレスに入ります。左を向く場合は逆に左後方から。絶対にいけないのは、ボールに向かって構えてしまうこと。あくまでターゲットに対するスタンスなんだという気持ちを忘れないで」
疑わしげな顔つきから尊敬のまなざしに変わった元木さん。「プロは飛ばそうとするケースではどうするんですか?」という質問への答えは実に単純明快だった。
辻村「飛ばそうと思うほど力を抜きます。元木さんは何でも力入れすぎ。クラブは左腕でつる感じ、右手は添えるだけ。胸元をもっと広く構えて上半身はリラックス。反対に下半身は腹筋に力を入れてどっしりと構えてください」
根本から徹底的に直された元木さんだが、天性の運動センスで即座に順応していく。でも「超うまいっ!」というほめの言葉に「今からプロテスト受けられます?」は調子に乗りすぎかも。(次回はミドルアイアン編)
◆辻村 明須香(つじむら・あすか)1982年11月28日、福岡県田川市生まれ。24歳。所属はフリー。4歳からゴルフを始め、福岡県の九州ゴルフ専門学校へ入学。17歳で西日本新聞社杯などのタイトルを獲得し、03年プロ合格。今季開幕戦のダイキン・オーキッドで2位。5月から本紙にコラム「あすみんダイアリー」を連載。170センチ、56キロ。オフィシャルホームページやブログをwww.lespros.co.jpで公開中。
◆元木 大介(もとき・だいすけ)1971年12月30日、大阪府豊中市生まれ。35歳。上宮高で89年センバツ準優勝など甲子園出場3回で通算6本塁打。90年ドラフト1位で巨人入団。長嶋茂雄終身名誉監督に名付けられた「くせもの」のニックネームでユーティリティープレーヤーとして活躍。05年オフに引退、現スポーツ報知評論家。ゴルフ歴17年。180センチ、80キロ。
[生徒のひとり言]◆最初違和感も300ヤードに納得!
直されたアドレスには最初、強い違和感を覚えた。これでは左にOBしそうで怖くて振れへんやんか―。そう思ったが、正面の鏡でチェックしてみたらスクエアであることが確認できた。グリップも、クラブが飛んでも知らんで、と思いながら緩く握って振ったら、これが300ヤード級のぶっ飛び。考えれば上体をリラックスさせた下半身主体のスイングは野球も一緒。先生には初回からビシビシしごかれたけど、大いに納得。今度はバッティングセンターでお返ししたいな。
辻村 明須香のゴルフ上達法
アドレス◆グリップ◆力◆3つの注意点
《1》右向きアドレスをスクエアに 一般アマは右を向いて左へ打とうとするので、インパクトで右肩が突っ込んでしまいます。ティーグラウンドの向きにだまされず、アドレス時にあくまでもターゲットを狙うぞ、という強い意識が大事です。
《2》グリップはソフトに 手のひらではなく指で握るのですが、感じとしては小鳥が痛がらないようにやさしく包み込むイメージ。力を入れるほどヘッドは逆に利かなくなって飛距離も伸びません。
《3》力を入れるべきは下半身 だんだん頭が下がって来て両腕が力み、胸元の狭い構えになってしまいがち。あごを上げ、クラブは左腕でつりながら右手を軽く添える感じにすれば懐にゆとりが出ます。腹筋に力を入れてどっしり構えながら思い切り振り抜けば、絶対に引っかけたような球は出ません。
(2007年7月8日23時01分 スポーツ報知)
2008年05月21日
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